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体育館の「舞台」から転げ落ちよ!〜「頭はね跳び」の導入〜 [雑誌]

私が編集に関わっている学事出版の雑誌『授業づくりネットワーク』「あすの授業」コーナーの原稿を、私なりの視点で検討していきます。
※参考:佐内信之「新しい授業レポートの誕生 『あすの授業』を中心に」『授業づくりネットワーク』2007年3月号

『授業づくりネットワーク』2011年2月号
体育(小5)/小山弘一 体育館の「舞台」から転げ落ちよ!〜「頭はね跳び」の導入〜

「授業のへそ」を引用します。

 跳び箱運動「頭はね跳び」はカッコイイ。児童の憧れの技。しかし、怖い。
 でも大丈夫。恐怖心を和らげる「安全マット」と体育館の「舞台」があれば、練習効果が一気に高まり、できる子が続出する。

つまり、「安全マット」と「舞台」を使った場の設定が、この授業のヒットポイントと言えそうです。

それでは、このヒットポイントを活かすために、教師はどのような指示・発問を行っているでしょうか。残念ながら、小山さんの原稿には枠囲みがされていませんので、ポイントとなる箇所を探していきましょう。

体育館の「舞台」に「安全マット」の場を設定した図が示された後、次のやり取りが記述されています。

『今日は憧れの「頭はね跳び」にチャレンジしてみましょう』
「えー。やだー。怖そう」
『大丈夫です。ここで練習をして「体の反り」がどういうものかがわかれば誰にでもできます』

「ここ」というのが「舞台」と「安全マット」です。「舞台」から転げ落ちても、「安全マット」があるから大丈夫ということをアピールするためには、この二つ目を中心に枠囲みすべきでしょう。

次のポイントは「体の反り」についてです。「舞台」と「安全マット」により、自然に「体の反り方を体得」できた子どもたちに、次の場を示します。跳び箱の周りにマットを巻いた場が図示されています。この場については、次のように説明されています

 ここで大事なことは、髪の毛の生え際を跳び箱上のマットにしっかりつけて回転に入ることである。そして、体が前方に少し傾きかけたときに体を反らすことを伝える。早く反りに入ると垂直に落ちてしまうので危険だという注意もする。

このような説明の文を、ぜひ、教師による指示の言葉として、枠囲みしてほしかったところです。

同様に、次の最後の場も、枠囲みが欲しいところです。

 この時間の最後は、跳び箱を横にした場所での「頭はね跳び」。教師は補助できる場所に立つ。
 児童は難なく跳んでいく。

補助に立った教師は、子どもたちに何も指示しなかったのでしょうか。「体の反り」を意識させるような声かけは無かったのでしょうか。何らかのポイントがあるように思えるのですが……。

本実践には、第一・第二・第三という三つのステージがあります。三つの場を設けたからには、それぞれに何らかのポイントがあるはずです。そのポイントを、ぜひ、枠囲みで明示してもらいたいところです。
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