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歴人(れきじん)クイズ [雑誌]

私が編集に関わっている学事出版の雑誌『授業づくりネットワーク』「あすの授業」コーナーの原稿を、私なりの視点で検討していきます。
※参考:佐内信之「新しい授業レポートの誕生 『あすの授業』を中心に」『授業づくりネットワーク』2007年3月号

『授業づくりネットワーク』2011年1月号
社会(小6)/中嶋卓朗 歴人(れきじん)クイズ

「歴史人物を9つのヒントで当てるクイズ」です。「班で協力して出題したり、回答したりするので、友だちとのかかわりが生まれる」様子を見てみましょう。「卑弥呼」の出題に対して「金」というヒントを出した場面です。

 解答側の班では、頭をつきあわせ小声で相談している。
「足利義満じゃない?」「もうちょっと待ってみよう」
「ヒント3(「3」)」
「3代将軍だよ!やっぱり足利義満」「ファイナルアンサー!」
 正解発表後のヒント解説でまた盛り上がる。
「金は、中国の王様から金印をもらったからです」
「金といったら金閣寺でしょー」
「3世紀に亡くなったとされているので3です」「3代将軍じゃなかったよー。やられたぁ」
「芸人がやってるから芸です。」「えー!」

思わず、読んでいる方も笑ってしまう場面です。非常に巧みなエピソードの描写と言えるでしょう。

システムの説明も、ワークシートと組み合わせながら上手に行われていると思います。ただし、枠囲みの文字のポイントが小さくなっているのが気になります。次の部分です。

(1)出題する時はヒント(漢字、数字、簡単な絵、単語)を1つずつ書く。
 ※人物名にある漢字はアウト。
(2)解答する時は小声や筆談で相談する。
 ※教科書など資料は見ない。
(3)解答する時は答えが一致したら「ファイナルアンサー」と叫ぶ。(FA宣言)
 ※宣言後は答えを変更できない。
(4)出題する班は正解を発表し、ヒントを解説する。
(5)出題する班を交代する。

欲を言えば、さらに言葉を精選して、制限字数内に収めたいところです。たとえば、次のようにしてはどうでしょうか。

(1)出題チームはヒント(人物名以外の漢字など)を書く。
(2)解答チームは資料を見ずに小声や筆談で相談する。
(3)解答チームは答えが一致したら「ファイナルアンサー」と叫ぶ。(FA宣言)
(4)出題チームは正解を発表し、ヒントを解説する。

(1)は※と合わせました。(2)も※を合わせました。(3)の※は、もともと「ファイナル」アンサーなので省きました。(5)は無くても分かるので省きました。その他、細かい言葉の変更(チームなど)で、なんとか分量内になったはずです。

このように地道な作業の繰り返しにより、原稿の精度が上がるのではないでしょうか。
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