『授業でつかえる漢字あそびベスト50』 [書籍]
本書の特徴について、「まえがき」には次のように書かれています。
そもそも漢字はそれ自体人々の興味を引く要素をもっています。
ですから書店ではたくさんの漢字遊びや漢字クイズのような実用書が売られています。
本書がこれらの漢字遊びの本と違う点は、従来の漢字遊びの本が一人遊び用のものが中心なのに対して、本書で紹介する漢字遊びは、教室で使えるものが中心だという点です。
たとえば「木のつく漢字」を集めるという遊びがあります。
(1)各自ノートに五分間漢字を書き出す。
(2)机列順に一人一個ずつその漢字を発表していく。
(3)どこで発表が途切れるかハラハラドキドキの発表となる。
(4)個人発表が途切れたらすぐに全体での発表に移る。
(5)クラスでいくつの漢字を探せるかを楽しむ。
(6)十秒以上間があいたらゲーム終了。
ごく単純な遊びです。しかし子どもたちは大喜びします。
この「教室で使える」点が本書の最大のセールスポイントでしょう。「従来の漢字遊びの本」の成果に学びながら、「ゲーム」「パズル」「コレクション」「ウンチク」「クイズ」、それぞれのテーマで10のアイデアが見開き1ページで紹介されているので、使い勝手もよいです。
この豊富なアイデアを、どの単元で活用していくかが授業者に求められているように思われます。漢字に特化した「授業でつかえる」アイデア集として、手元に置いておきたい1冊です。
まえがき
1 漢字ゲームで遊ぼう
(1)「偏とつくり」で鎖を作る
(2)「部首」でビンゴゲームをやろう
(3)「カタカナ」で組み合わせて漢字を作る
(4)「二字熟語」で仲間集めゲーム
(5)「習った漢字」をお経にしちゃう
(6)「漢字算数」解けるかな
(7)「鏡漢字」探しにチャレンジ
(8)「早口言葉」を漢字で作る
(9)「画数」ダービーゲーム
(10)「同画」の漢字を探せ
2 漢字パズルを作ろう
(1)「東」の中に漢字がいくつ?
(2)「□」の中に漢字はいくつ?
(3)「点」で大変身!漢字ゲーム
(4)「棒」で変身?漢字ゲーム
(5)「四字熟語」のクロスワードパズルを作ろう
(6)「画数」の迷路を作ろう
(7)「暗号」を漢字で作ろう
(8)「アイデア漢字」を作ろう
(9)「漢字尻取り」を楽しむ
(10)「会意」の漢字で川柳を作る
3 漢字コレクションをしよう
(1)「木」のつく漢字を探せ
(2)「ウ」のつく漢字を分類せよ
(3)「コウ」と読む漢字を探せ
(4)「四字読み」の漢字を集めよう
(5)「数量呼称」を収集する
(6)「反対」の意味の二字熟語を探せ
(7)「畳語」を集めて作文しよう
(8)「色」熟語を楽しむ
(9)「同じ漢字」を二つ含む四字熟語を探せ
(10)「専門用語」を集めてみよう!
4 漢字のウンチクを楽しもう
(1)「禅の精神」の漢字遊びとは?
(2)「逆さま漢字」を考えてみよう
(3)「県名」の呪文を唱えよう
(4)「無量大数」が最も大きな数字?
(5)「好きな漢字」を考えてみよう
(6)「人」を表わす漢字を採集しよう
(7)「漢字の仲間」を考える
(8)「名づけ」の漢字学
(9)「龍×4」の意味は?
(10)「無・不」のつく熟語を探せ
5 漢字クイズに挑戦しよう
(1)「部首クイズ」を作ろう
(2)「瓜(うり)にツメあり」とは?
(3)「体」の慣用句でパフォーマンスする
(4)「栄螺」好きですか嫌いですか
(5)「亜米利加」ってどこの国だろう?
(6)「動植物」を表わす漢字をいくつ読める?
(7)「生」の読み方はいくつある?
(8)「子子子子子子子子子子子子」をなんと読む?
(9)「一筆書き」のできる漢字は?
(10)「三十センチ」はサンジッセンチ?
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