SSブログ

歴史なぞかけで活用力を高める [雑誌]

私が編集に関わっている学事出版の雑誌『授業づくりネットワーク』「あすの授業」コーナーの原稿を、私なりの視点で検討していきます。
※参考:佐内信之「新しい授業レポートの誕生 『あすの授業』を中心に」『授業づくりネットワーク』2007年3月号

『授業づくりネットワーク』2011年3月号
社会(小6)/阿部隆幸 歴史なぞかけで活用力を高める

バラエティ番組などでお馴染みの「なぞかけ」を使った授業です。ただし、「なぞかけ」と言われてもピンとこない人もいます。流行廃りもあります。まずは「なぞかけ」がどのようなものか、子どもや読者に伝える必要があるでしょう。

阿部さんは次のように書き出しています。

『ととのいました!』
 授業が始めると同時に子どもたちの前で言う。ポカンとする子どもたちを前に続ける。
『奈良の大仏とかけまして、怒っている人とときます』
『そのこころは?でしょ』
「そのこころは?」
 子どもが苦笑して言う。
『ぶつぞう(仏像)』
「ははは」「へへへ」

具体的な例があるのでイメージしやすいです。この描写で「なぞかけ」とはどのようなものかを伝えた上で、次のルールが記述されています。

(1)教科書や資料集を参考にしながら、歴史に関する言葉を探す。(例 仏像)
(2)自由に友達と相談しながら、同音異義語を見つける。(例 ぶつぞう!)
(3)二十分で一人一つ以上の「なぞかけ」を整える。(例 奈良の大仏とかけまして、怒っている人とときます…)
(4)班で紹介し合い、代表作品二つを選ぶ。
(5)各班の代表作品を全体で紹介する。

「仏像」「ぶつぞう!」などの例が示されているため、先の描写と関連づけて理解しやすいです。

同様に、「自由に友達と相談」する場面や「代表作品」が描かれているため、伝達可能性の高い原稿に仕上がっています。子どもたちの会話や作品を示すことで、読者に訴える効果が高まると思われます。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。